2021-02-25
今までGoogle AdSenseを利用したことがなく、よく見かけるしよく聞くが運営する立場として実際どういうものなのか分かっていなかったので、理解を深めるためとブログのマネタイズを目的に試してみることにした。その際に審査があり、何度かリジェクトをくらった後、合格することができた。リジェクトされる際の指摘事項は抽象化されていて、実際に何を直せばいいかが具体的に分からないので、審査が通らなくて困っている人のために合格するまでに試したことをまとめる。
Google AdSense - ウェブサイトを収益化 から申し込む。必要情報を入力すると、審査のステータスに入る。3,4日すれば、審査結果が返ってくる。参考までに審査に出した当時のブログの状態は下記の通り。
1回目はリジェクトされた。下記、指摘された内容(全文)にある通り、具体的にこう直せ、と指摘される訳ではないので、自分で試行錯誤してみる必要がある。指摘事項を修正したら再度提出することができ、再審査してもらうことができる。3,4日後に審査結果が再び返ってくるので、合格するまでは、修正 -> 再提出 -> 再審査(3,4日) -> 結果の通知のフローを繰り返すこととなる。
お客様のサイト( https://kikunantoka.com )で 複数のポリシー違反が確認されたため、サイトを承認できません。
価値の低い広告枠(テンプレート ページ)について
AdSense のプログラム ポリシーに記載されているとおり、ユーザーにとって価値がほとんどないページやアプリ、または広告の比率が高すぎるページやアプリには、修正が行われるまで Google 広告が表示されません。これには、第三者が提供するコンテンツに付加価値を付けずに、コンテンツをミラーリングまたはフレーム処理したページが含まれます。
詳細については、次のリンクをご覧ください。
詳しくは、コンテンツ ポリシーやヘルプセンターをご覧ください。ポリシー違反を解消したら、サイトの審査をリクエストできます。
指摘された内容を読むと、ページの価値が低いとのことだ。記事の内容がだめなのかと思いつつも、 テンプレート ページ
というワードが気になり、もしかして自動生成しているタグページ(タグに紐づく記事一覧ページ)が引っかかっているのでは、と思い、他の人の記事を読んでみると、実際に記事数の少ないカテゴリページやタグページが原因でだめだったケースもあったみたいなので、検証してみることにした。
どうやら、Search Consoleの結果を元に審査しているという話もあり、 site:https://kikunantoka.com
の結果を確認したところ、実際に「〇〇」がタグ付けされた記事一覧、2021年の記事一覧といったページがたくさん出てきた。
これらのページが生成されないようにロジックを修正してデプロイした後、再度審査に出した。全く同じ内容でリジェクトされた。
再度、 site:https://kikunantoka.com
を試してみたところ、タグページの結果が依然として残っていて、404を吐いていたので、これが原因なのでは?と思い、Search Console上から削除リクエストを行った上で、再度審査に出した。全く同じ内容でリジェクトされた。
自動生成をしているページを削除してもだめだったので、いよいよ記事の内容に目を向けることにした。50記事ほどあったので、どの記事がだめなのか見当がつかず、Amazonアフィリエイトのリンクを貼っている記事もあったので、その記事がだめなのか?記事のコンテンツの長さや文字数が影響しているのか?と色々考えてみた結果、思い切って、気合を入れて書いた内容が厚めのAmazonアフィリエイトのリンクを貼っていない5記事に絞ってみることにした。記事を絞る際は記事を取得するGraphQLに下記のようなfilterを追加して対応をした。
posts: allMdx(
sort: { fields: [frontmatter___date], order: DESC }
filter: {
frontmatter: {
title: {
in: [
"Netlifyのプレビュー環境にBasic認証をかける"
"GatsbyJSで作っているブログでページ遷移時にアニメーションが付くようにした"
"続・GatsbyJSで作っているブログでページ遷移時にアニメーションが付くようにした"
"FlutterにおけるWebViewとの付き合い方"
"GatsbyJSで作っているブログで Netlify から Gatsby Cloud + Firebase Hosting に移行したらTTFBが改善された"
]
}
}
}
)
記事を絞った状態で再度審査に出したところ、全く同じ内容でリジェクト…されずに見事合格した。
ありがとう!
ということで、合格した要因の分析に入るが、記事を絞ったことが効いたのではと思いつつ、各修正の間で修正した内容を元に戻す、ということをやらなかったので、もしかしたら3つの内容がアンドで効いてきている可能性もある。改めて実施した3つのことをまとめると下記の通りとなる。
ちなみに、絞った記事は下記5記事だ。どれくらいの内容を書けば良いかの参考になれば幸いだ。
上記5記事に絞った状態で合格できたので、記事数は5記事あれば十分なようだ。他の記事の中に広告的に不適切な記事があったのか、全体のコンテンツ量の平均を見られているのか、1記事でもコンテンツが少ない記事があるとだめなのか、といったように記事を絞ったことで得られる効果は様々だが、今回の検証でどれが効いたのかまでは定かではない。
また、ウェブ上の記事でよく見かける下記2つは未実施のまま合格することができたので、こちらも事例として参考にしてもらえると幸いだ。
絞った記事を戻しても良いものか迷ったが、広告のためだけに記事を書いている訳でもないし、新たに書く記事に関してもずっと同レベルのコンテンツ量で書き続けるのはどのみち厳しいのではと思い、戻して運用している。タグページについても元に戻した。今のところ、警告を受けたりはしていない。
記事数が少ない状態の方が諸々検証しやすいとは思うので、ブログを開設しようとしていて、AdSenseを入れたいと思っている人がいれば、審査に出すこと自体は何もリスクがないので、早めに審査に出すことをおすすめしたい。Webサービスを審査に出す際はまた変わってきそうではあるので、今度はブログではなく、自分のサービスにGoogle AdSenseを貼って収益化をしていくという経験も積んでいきたい。