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「プラットフォーム革命――経済を支配するビジネスモデルはどう機能し、どう作られるのか」を読んだ

2021-04-06

読んだ本

本の内容

プラットフォームとはなにか、そのビジネスモデルのメリット、成功させるためにはどうすればいいかといった内容を多くの企業の成功・失敗の例とともに体系的に分かりやすく解説されている。

商品やサービスを売る既存の直線的なビジネスは模倣されやすく取って代わられやすい。ユーザーやネットワークに価値をおくプラットフォームビジネスは模倣されづらい。

交換型(1対1, ウーバー)とメーカー型(1対N, YouTube)の2つに分類される。

交換をスムーズにさせるオーディエンス構築、マッチメーキング、中核的ツールとサービスの提供、ルールと基準の設定の4つのコア機能を用意する。

ネットワークの質を保ち続けるにはどうすればよいか。失敗事例など。

プラットフォームのよくある鶏卵問題とその解法(金銭を投じる、業界の協力者の協力を得る、自身がプロデューサーの役に徹する、既存のネットワークを利用する、価値の高いユーザーをつかまえる、買い手でも売り手でもあるユーザーをつかまえる、ユーザーに確実に価値をもたらす機能を用意する)に関しても触れられていた。

感想

Facebookがスケールする際にちゃんと大学生にフォーカスして除々に計画的にスケールさせていった話が印象的だった。プラットフォーマーであろうと常に自身のユーザーと向き合い続けないといけない。プラットフォームを構築する、特に質の高いユーザーをネットワークに参加し続けてもらうことは難しいと思うが、チャレンジしてみたいモデルではある。

キクナントカ

キクナントカ

ソフトウェアエンジニアをしています。Flutter、Rails、GatsbyJSを主に触っています。趣味でボードゲームを制作したり、個人開発したりしています。詳しくはこちら