新型 MacBook Pro 13インチ(2020年モデル)のレビュー で書いたとおり、新しいMacにデータを移行した。その際にターゲットディスクモードで移行したのだが、ハマりポイントがあったので、記事にした。
MacBook Pro 13インチ(2017年モデル)からMacBook Pro 13インチ(2020年モデル)への移行だったので、USB Type-CでMac同士を繋ぐことができた。
大まかに下記の3つの方法がある
転送速度が遅いらしく、時間がかかり、接続不良で失敗するケースもネット上で見かけたため、今回は使用しなかった。
移行の際はなるべくバックアップを取るようにした方が良いので、この手段を取ることが多いが、保持している外付けHDDがUSB Type-Aかつ、Type-A to Type-Cの変換コネクタが会社に置きっぱなし、という状態でコロナ渦だったので、今回は使用しなかった。
ということで、家にType-Cのケーブルもあるので、ターゲットディスクモードを使用することにした。移行元のMacをターゲットディスクモードで起動することで、外付けHDDのように扱うことができ、移行アシスタント経由でデータを移行することができる。詳しいターゲットディスクモードの入り方などは下記記事を参照。
「移行アシスタント」の使い方ーーMac同士をケーブルで繋いでデータを移行する方法 | ゴリミー
家にあるType-C to Type-Cケーブルを使って移行元のMacと移行先のMacを繋ぎ、移行元のMacをターゲットディスクモードで起動して、移行先のMacで移行アシスタントを起動したのだが、一向に移行元のMacが認識されなかった。何度挿し直してもだめで、ターゲットディスクモード側のMacの再起動なども試したがだめだった。いつもPixel 4との接続ができているので、ケーブルは悪くないだろうと思っていたが、そういえば、付属の電源ケーブルもType-Cだな、と思い、電源ケーブルのものと入れ替えてみたのだが、それでもだめだった。
実は初めて知ったのだが、Type-CケーブルにもUSB 2.0のものとUSB 3.0以降のものが存在していて、ターゲットディスクモードで接続する際はUSB 3.0以降のものでなければならなかった。おそらく、転送速度などの関係で制限をかけているのだろう。普段使用していたケーブルと付属の電源ケーブルはUSB 2.0であったため、認識されなかった。そもそもType-CはみんなUSB 3.0以降だと思っていたし、付属の電源ケーブルが2.0なのはかなりの罠だった。そして、この2.0かUSB 3.0以降かどうかというのが、Type-AやType-Bは青いのが3.0以降だと判断できるのだが、Type-Cにおいては見た目が全く一緒なので、困ったことに判断がつかないのである。
ターゲットディスクモードを使用して移行する際に使うケーブルは、USB Type-C 3.0以降と明記されたものを使うようにする。家にあった別のType-Cケーブルがたまたま3.0以降のものだったため、そちらを使用したところ、認識された。そのケーブルは下記のもので、下記のケーブルであれば、ターゲットディスクモードでも認識し、無事に移行ができた。
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ということで、無事に認識されて、ターゲットディスクモードでの移行中の様子。
今回、移行元のMacはmacOS Mojaveを使用していて、まるっとデータ移行されるから移行先でもOSはMojaveのままになるのではないか?と思い、そのまま移行してみたのだが、移行先のMacを起動してみるとばっちりCatalinaだった。新しいMacには購入時の最新のOSがインストールされており、そのバージョンになってしまうようだ。今回はたまたま無事に移行が完了し、使えているが、公式の移行方法にも 適用可能な Apple ソフトウェアアップデートをすべてインストールします。
と書いてある通り、リスクを軽減するには、先に移行元のMacのOSのバージョンを最新にした上で、移行を行う方が良さそうだ。