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「Webサイト高速化のための 静的サイトジェネレーター活用入門」を読んだ

2020-06-09

はじめに

巷でGatsby本と呼ばれている、「Webサイト高速化のための 静的サイトジェネレーター活用入門」を読んだので、その感想を書く。副題に「GatsbyJSで実現する高速&実用的なサイト構築」とある通り、GatsbyJSを利用したWebサイトの構築方法について解説している本だ。

感想

  • 個人出版のものを除けば、出版社から日本語のGatsbyJSの本が出版されることは初めてのことで、世の中にGatsbyJSが広まるにはとても良いきっかけになったのではと思う
  • 公式のチュートリアルやブログなどで世の中に情報は溢れているものの、技術の概要を初学者が学ぶ際には、情報がまとまった本の方が分かりやすく有用なケースが多く、この本はその位置づけとなっている
  • Amazonで検索して書籍が出てくるかどうかは結構違う気がする
  • 特に一般的に広まるには、日本語での解説は大切で、校閲が入る書籍が担ってくれるのはとてもありがたい
  • 内容としては、自分で一からLPやブログをGatsbyJSで作っている人だと知っている内容がほとんどだが、入門書ということでGatsbyJSを知らない人が最初に読む本としては、とても分かりやすく、丁寧に解説されていると思った
  • 具体的には、GatsbyJSという選択をする背景、サンプルサイトを作る過程から画像の最適化やコンポーネント化やメタデータの設定を学び、ブログを作る過程から一覧ページやカテゴリーページの自動生成の方法を学ぶ内容となっている
  • 文量としては、GatsbyJSを普段から使っている人であれば、要所要所を飛ばしながら1日、知らない人が内容をさらいながら読むと2週間ぐらい、といった感じ
  • 特に、画像の最適化がしっかり語られているのが良かった
  • ブログのパートでは、Contentfulでコンテンツ管理をする今どきのJamstackな構成となっていて良かった
  • Starterでブログを作り始めるとうっかり知らずに過ごしてしまう部分をしっかり一から作りながら解説が入っていたので、その点も良かった
  • GatsbyJSを知らない人にGatsbyJSを勧める際に、合わせて勧められるような本になっていて、入門書としてはとても良い仕上がりになっていると感じた
キクナントカ

キクナントカ

ソフトウェアエンジニアをしています。Flutter、Rails、GatsbyJSを主に触っています。趣味でボードゲームを制作したり、個人開発したりしています。詳しくはこちら